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エジプト教育大臣らが教育学部を訪問されました

2018.03.06

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2018年2月27日(火)エジプトの教育・技術教育大臣H.E. Dr. Tarek Shawky氏他、教育・技術教育省関係者5名と在京エジプト大使、国際協力機構(JICA)職員3名が教育学部を訪問されました。前日の講義と意見交換会に引き続き國學院大學人間開発部初等教育学科教授・JICAエジプト国基礎教育プロジェクト団員杉田洋氏も同行されました。

恒吉僚子教授より「日本型教育モデルとしての全人的教育、特別活動」の講義があり、TOKKATSU が一部のエリートのためのものではなく、むしろボトムアップ式のものであること、掃除や朝と帰りの学級活動などは単独で取り込まれるべきものではなく、子どもたちが自主的に行うことに意味があること、宿泊活動の中で互いに支え合う気持ちが育まれる様子や、災害に際して子どもたちの訓練の成果が地域の大人まで救った事例などが示されました。

「家庭で生活に関することが教えられない場合は、学校が受け持つ」という伝統的な日本の学校と家庭の関係については、エジプトの大臣を始め、訪問者から数多く質問が出されました。エジプトでは家庭の文化的背景が多様で、学校が生活面まで躾けることに対して理解を得るのは難しいが、最初の一歩を踏み出す方法を学びたいとの意見が出され、恒吉教授に対し、エジプトの教師たちをトレーニングする方法や手段についての質問が相次ぎました。エジプトからの訪問者は日本型の全人的教育の導入に意欲的で、恒吉教授が講義する内容の一つひとつに、自国への応用の契機を見出そうとしているように見受けられました。

(文責:教育学研究科 特任研究員 越智豊)