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高等学校において 生徒の「個人研究型探究学習」を 指導する教員の研修プロジェクトを 始動しました!

2025.07.01
教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センターが高校教員の探究指導力向上を支援します

東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センター(CASEER)は、東京大学教育学部附属中等教育学校(以下、東大附属)およびスタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所国際・異文化教育プログラム(SPICE)と連携し、高等学校における生徒の「個人研究型探究学習」を指導する教員の育成開発を行うプロジェクトを開始しました。本プログラムは、三菱みらい育成財団の助成を受け、生徒が自ら問いを立て主体的に学ぶ「個人研究型探究学習」を指導できる教員を育成し、日本全国の高校教育現場に探究文化を根付かせることを目的としています。 

 

背景

近年、日本の高等学校で「個人研究型探究学習」を取り入れる動きが拡大していますが、指導者不足が課題となっています。生徒の主体性を引き出すためには、教員が知識を与えるだけでなく、生徒の問いに寄り添い伴走する姿勢が求められます。しかし、現行の教職課程や研修ではそうした探求学習の指導が十分にが扱われていないのが現状です。

  

プロジェクト概要

本プロジェクトでは、協力関係のある高校約5校、教員約50名を対象に、以下の3つの支援を行います。CASEER、東大附属、SPICEの三者が連携し、教師や学校が自律的に探究学習の指導に取り組むことができるような仕組みを提供し、長期的には、本プロジェクトを全国に広げていくことも射程としています。

  

1. 対象校の探究指導の課題の把握・整理

各学校のカリキュラム、教員の時間、指導目的などから、どうすれば個人研究型探究学習がより豊かで有意義なものになるかを検討します。

 

 2. 東大附属・SPICEの実践見学と議論

探究学習における先駆的実践校である東大附属の事例を見学・議論するほか、各校ごとの探究指導課題に即したオーダーメイドの支援を行います。

 

 3. ピアメンタリング・スキルアップトレーニング

東大附属やSPICEを中心に、個人研究型探究学習の指導経験者による参加教員へのピアメンタリング等を通じて、個人研究型探究学習に必要な知識やスキルを高めるトレーニングを提供します。

 

 

問い合わせ先

学校教育高度化・効果検証センター
メールアドレス:c-kodoka(アットマーク)p.u-tokyo.ac.jp