2025年12月19日(金)、2025年度三菱みらい育成財団による助成事業「個人研究型探究学習教員研修プロジェクト」の第4回定例会をオンラインにて開催しました。前回から引き続き、全国9校の学校から約30名の先生方にご参加いただきました。
第4回は「既存研究・学習リソースの活用」をテーマに研修を実施いたしました。東大附属中等教育学校および青翔開智中学校・高等学校の学校図書館司書の先生方より、図書館の活用事例・取組事例をご共有いただいたほか、石黒千晶先生(CASEER)による文献検索と引用に関するレクチャーが行われました。その後、須藤玲先生(CASEER)のファシリテートにより、参加者の皆さまとのディスカッションも実施しました。研修会終了後には希望者によるざっくばらんな振り返りの時間も設け、今回も非常に充実した回となりました。
まず、東大附属中等教育学校の井上先生・菅先生より、同校における探究学習での図書館活用や支援についてお話いただきました。同校では探究学習のフェーズごとに多様な支援がなされており、各種資料の提供に加え、図書館を発表の場として活用する取組も行われています。さらに上級生の卒業研究を展示するコーナーを設けるなど、探究学習を支える工夫が紹介されました。
井上先生・菅先生によるレクチャー
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続いて、青翔開智中学校・高等学校の横井先生より、同校図書館における探究学習の支援方法についてお話いただきました。同校では、各教科で行われる探究と総合的な探究の二本柱を軸に取組が進められており、学校図書館はその相互作用をつなぐ橋渡しとしての役割を担われています。例えば、学術論文の読み方やデータベースの解説を授業内で扱うことに加え、探究学習の成果物を発表する場としての提供や、生徒の探究をガイドする存在として、「モノ」「バショ」「ヒト」の三つのリソースを活用した支援が行われていることをご共有いただきました。
横井先生によるレクチャー
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次に石黒先生より、情報リソースの活用に関するレクチャーをいただきました。なぜ情報リソースを活用すべきなのか、どのように検索・引用を進めていくかなどについて、大学の1年次教育や学術知見を踏まえながら丁寧な説明がなされました。
石黒先生によるレクチャー
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最後に学習リソースに関して今後取り組みたい事について、①探求のあり方・方向性・設計、②生徒への働きかけ・教員側の対応、の二つのテーマでディスカッションを行いました。
また前回同様、研修後は先生方とCASEERスタッフを交えた自由な交流の場が設けられ、ざっくばらんな意見交換が行われました。
本プロジェクトは、2025年3月まで全7回にわたって開催されます。次回の第5回は2026年1月23日(金)に、「研究方法のバリエーションとその選択」をテーマに開催される予定です。
(文責:CASEER・谷垣明里)





