2026年2月27日(金)、2025年度三菱みらい育成財団による助成事業「個人研究型探究学習教員研修プロジェクト」の第6回定例会をオンラインにて開催しました。今回も全国6校の学校から21名の先生方にご参加いただきました。
第6回は「生徒の学びの見取りと支援」をテーマに実施しました。
はじめに石黒千晶先生(CASEER)、本田由紀先生(CASEERセンター長)がそれぞれ、個人研究型探究における見取りと支援についての講義をしていただきました。その後、東京大学教育学部附属中等教育学校の今野先生をお招きし、東大附属の卒論指導における見取りと支援についてご紹介いただき、全体でディスカッションを行いました。
石黒先生からは、生徒が示した対話から生徒の思考のプロセスを分析し、生徒にどんな支援が必要なのかを見極めることが重要であることをご共有いただきました。加えて、教員同士で生徒の情報交換を行ったり、共同で解釈し、支援を構築していくことも方法の一つであると論じられました。
石黒先生によるレクチャー
(クリックして拡大)
さらに、形成的評価と総括的評価の違いについてもご紹介いただきました。探究学習の成果を評価する際には、評価を何のためにするのかという評価の目的に立ち返ることが重要であると述べられました。
石黒先生によるレクチャー
(クリックして拡大)
本田先生からは、生徒一人ひとりとのコミュニケーションの機会を確保し、たとえ短いコメントであっても継続的にフィードバックを行うことの重要性についてご共有いただきました。また、教員は答えを提示するのではなく見通しを示すことで、生徒の主体的な探究を支える必要があるとの指摘がありました。さらに、教員に専門知識がない場合であっても、探究の基本的なパターンに沿って問いかけを行うことで指導が可能となる点についてもご紹介いただきました。
加えて、外部人材との関わりの機会を持つことや、他の生徒が指導されている場面に同席させることで、生徒の探究への理解が深まり、自身の探究を振り返るきっかけが得られることも示されました。
本田先生によるレクチャー
(クリックして拡大)
後半の時間では、事前に共有された今野先生による個人研究型探究の指導場面の文字起こしをもとに、具体的な声かけやその意図について意見交換が行われました。さらに、探究学習における評価の方法についてご参加の先生方に共有していただく時間も設けられました。学校ごとに創意工夫が見られ、次年度以降の探究学習の運営に向けた手がかりとなる有意義な時間となりました。
研修終了後には、これまでと同様、参加教員とCASEERスタッフによる自由交流の時間を設け、活発な意見交換が行われました。
本プロジェクトは、2026年3月まで全7回にわたって開催されます。最終回となる第7回は、ここまでの半年間の研修全体の振り返りと共に、次年度に向けた動きを参加いただいた各校の先生方からご共有いただきます。
(文責:CASEER・重本栞里)





