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個人研究型探究学習教員研修プロジェクト第5回定例会を開催しました!

2026.02.19

2026年1月29日(金)、2025年度三菱みらい育成財団による助成事業「個人研究型探究学習教員研修プロジェクト」の第5回定例会をオンラインにて開催しました。新年最初の開催となった今回は、全国9校の学校から約30名の先生方にご参加いただきました。

第5回は「研究方法のバリエーションとその選択」をテーマに実施しました。須藤玲先生(CASEER)より、探究プロセスにおける研究方法および分析方法の選択についての講義が行われました。続いて、本田由紀先生(CASEERセンター長)・上野雄己先生(CASEER)から研究方法の多様性とその選び方についての解説があり、RAの林知里さん(CASEER)からは、ご自身の研究経験をもとに、問いに応じた研究方法の選択についてご紹介いただきました。その後、淺川俊彦先生(CASEER)のファシリテーションのもと、各学校の探究学習の実施状況や教員の関わり方についてディスカッションを行い、研究方法や指導のあり方について活発な議論が交わされました。

はじめに、須藤先生からは、量的研究と質的研究の違いについての説明とともに、問いや研究段階に応じて研究方法を提案・検討することの重要性が示されました。生徒が研究を進める過程で、どの研究方法が適切かを教員が共に考えること、さらに教員それぞれの得意分野を生かして協働することで、多様な研究方法の選択肢を確保していくことの大切さが共有されました。

須藤先生によるレクチャー

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続いて、本田先生より、研究方法を吟味する視点についての講義がありました。高校の探究学習では、研究方法の指導・支援に関する課題が多く報告されていることを踏まえ、生徒の探究をより充実させるためには、教員が「問い」「方法」「目的」を往還しながら共に検討していく姿勢が重要であると説明がありました。また研究倫理についても触れられ、データの捏造・改竄・盗用・剽窃だけでなく、研究協力者への倫理的配慮についても改めて慎重になる必要があるとの指摘がありました。

 

本田先生によるレクチャー

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林さんからは、実際の研究プロセスをもとに、研究を進める中で生じる葛藤や困難とそれに対する対応についての具体例が共有されました。リサーチクエスチョンや適切な研究手法と、実際に実行可能な方法との間にギャップが生じることは、多くの研究で起こり得ます。その際に単に諦めるのではなく、リサーチクエスチョンや研究方法を見直したり、次の研究への課題として位置付けたりする姿勢が重要であると説明がありました。

林さんによるレクチャー

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後半の時間では、各学校における探究学習指導の課題認識について意見交換を行いました。生成AIの活用や研究方法論に関するテーマを中心に議論が進み、各校で質の高い探究学習を実現するための創意工夫が共有されました。

また前回と同様に、研修終了後には参加教員とCASEERスタッフによる自由交流の時間を設け、活発な意見交換が行われました。

本プロジェクトは、2026年3月まで全7回にわたって開催されます。次回の第6回は2026年2月27日(金)に、「生徒の学びの見取りと支援」をテーマに、オンラインで開催予定です。

 

(文責:CASEER・重本栞里)